【EV?HV?PHEV?FCEV?】よく聞くけど何が違うの?
EV, HV, PHEV, FCEV, 何かと話題のこれらのワード。
テレビCMやニュースで耳にする機会も多いのではないでしょうか?
そこで実際何が違うの?
今回はこれらの違いについてご説明致します!!
①EVとは?
「EV」は「Electric Vehicle」の略称で「電気自動車」という意味です。
「車といえばエンジン、エンジンを使ってガソリンを燃やし走っている。」誰もが浮かべるこのイメージ。
しかし、EVにはエンジンが無いのです。
エンジンが無いということはガソリンも使用しません。
ではどうやって車を走らせているのでしょう?
自宅や充電スポットで充電したバッテリーからモーターを動かして車を走らせています。
夜間電力等を上手く使用することでガソリン車よりも燃費代を安く抑えられるケースがあることと、
ガソリンを燃やさないので、二酸化炭素の排出が無いため環境性能がとても良いことで近年特に注目されています。
ちなみに・・・
充電にかかる時間や、満充電からの航続可能距離、充電設備の供給率等でガソリン車と同じ様な使い勝手かというとまだそこまでには至っていません。
しかし、昨今の開発競争や、SDGsへの注目具合から今後も性能は向上していくことでしょう。
EVの代表車種
ホンダ e
日産 サクラ、リーフ
マツダ MX-30
②HVとは?
「Hybrid Vehicle」の略称で「ハイブリッド自動車」という意味です。
ハイブリッド車といえば低燃費で経済的!というイメージがある方も多いのではないでしょうか?
ではなぜハイブリッド車だと燃費がよくなるのでしょう?
ハイブリッド車ではないガソリン車の場合、車を動かすための動力源はエンジンのみ。
このエンジンでガソリンを燃焼させ車を動かしています。
一方、ハイブリッド車の場合はエンジンとモーター、この2つの動力を使用して車を動かしています。
この2つの動力を使い分けたり、組み合わせたりすることで、効率的に車を動かし低燃費を実現しています。
ちなみに・・・
一口にハイブリッド車と言っても、ガソリンとモーターの使い分ける用途や方式によって3種類に分類されます。
こちらのハイブリッド車の3種類の方式についてはまたコラム内でご紹介させていただきます。
HVの代表車種
トヨタ プリウス、アクア、ヤリス、ノア/ヴォクシー
ダイハツ ロッキーHEV
ホンダ フリード、シャトル
日産 セレナ、エクストレイル
③PHVとは?(PHEV)
「Plug-in Hybrid Vehicle」の略称で「プラグインハイブリッド自動車」という意味です。
外部からバッテリーへの充電が可能なハイブリッド車で、プラグを差し込んで充電するからプラグインハイブリッドと覚えると覚えやすいかもしれません。
PHEVは「Plug-in Hybrid Electric Vehicle」の略で、プラグインハイブリッド自動車のこと。PHVと表記していたメーカーもあります。
通常のHV(ハイブリッド車)の場合、走行時や減速時のエネルギーを上手く活用してモーターのバッテリーを充電しているため、任意で充電だけすることはできません。
しかし、PHV(プラグインハイブリッド)の場合、自宅や充電スポットなどで好きな時に充電ができます。
これにより、PHVの最大のメリットとも言えるHVとEVのいいとこ取りができるのです。
バッテリーに電力がある際は、モーターだけで駆動するEVとして走り、バッテリーの電力がなくなったらエンジンとモーターを組み合わせて走るHVとして走行できます。
つまり、近距離のドライブではモーターを利用した走行でガソリンの消費を抑え、長距離ドライブの際は走行中に発電するHVとして動くためバッテリー切れの心配がないというわけです。
PHVの代表車種
トヨタ プリウスPHV、RAV4 PHV
ホンダ クラリティPHEV
三菱 アウトランダーPHEV、エクリプスクロスPHEV
④FCEVとは?
FCEVは「Fuel Cell Vehicle」の略で、水素などの燃料電池自動車を指します。
電気自動車の場合、電気の供給源としてバッテリーが搭載されていますよね? FCEVではその代わりに燃料電池と水素が入ったタンクを積んでいます。
この燃料電池は水素と酸素による化学反応で電力をつくり出すことができます。生み出した電力をモーターへと送り、動力として使用するのが燃料電池自動車の仕組みです。
そして後ろのマフラーから出てくるのは水だけ。もちろん、二酸化炭素の排出もゼロです。
燃料の補充は、水素ステーションというガソリンスタンドのような施設があって、そこで入れることができます。
FCEVの代表車種
トヨタ MIRAI
いかがでしたでしょうか?
恐らくダイハツでも今後小型車にも、軽自動車にもこのような次世代型の動力を積んだ車両が発売される事と思います。期待してまちましょう。
世界へ目を向けてもSDGsへの注目から、これら次世代自動車への関心が高まっています。
ぜひ今回のコラムを参考にしていただき、お客様のより良いカーライフの一助になれば幸いです。